2008年度

和風ジャパン開催~在日外国人と交流しませんか?

鹿屋市国際交流協会では鹿屋市近郊の在住外国人に1泊2日の日程でホームステイしてもらい、日本人との交流を深める事を目的としたプログラム「和風ジャパン」を開催いたします。

異文化に触れることのできるよい機会です。

多くのご参加をお待ちしております。

開催日時

平成20年9月6日(土)・7日(日)

スケジュール

  • 交流会(参加費一人500円)/6日10:30~15:00
  • ホームステイ/6日15:00~7日17:00

集合場所

鹿屋東地区学習センター(6日10:30集合)

定員

10家族程度(先着順)

締切

8月29日(金)

申込先

お問合せはこちらへ

和風ジャパンの感想
初日

「え?何て言えばいいの?」と相手の方を見ずに、私に微妙な笑顔を向けて来る小1と幼稚園の息子達。我が家に1泊するダイアナさん(ALT:ニュージーランド)と初めて顔を会わせた時の一言である。

事前に簡単な挨拶文の練習はしていたのだが、いざ目の前に相手がいると英語を話すことが照れくさかったようだ。逆にダイアナさんの方から満面の笑顔で、しかも覚えたての日本語で話しかけてきてくれ、その場は和んだ。その後、グループに分かれて一緒に炊き込みご飯、豚汁、さつま揚げ、ガネなどを調理してみんなで美味しくいただいた。

続いて五つ太鼓、おはら節、ナンコ、お手玉などでの交流会。言語での理解を超越して、楽しい時間を共有できた。いよいよ我が家へ。家族紹介をすませた後にホームセンターやスーパーへの買い物に行く。果物売り場では息子達とダイアナさんとでニュージーランド産の商品探しが始まる。有名なキウイフルーツ以外にもワイン、お菓子などを発見。ビールが好きだとのことで売り場に向かうが、ここで一大事。自分が「ビール」と「発泡酒」があることを言ってしまったばかりに、説明に四苦八苦してしまう。それからとあるパーティー会場へ。ここでは長男が空手の演武を披露することになっていた。ダイアナさんは空手着を身にまとった小中学生の団体を見て「かっこいい!」と言い、結婚式場も兼ねた会場にあった金屏風の前で一緒に写真を撮ったり、舞台での集団演武を見たりして「貴重な体験です。」と大喜び。

しかし、その後にまた一大事が。「ところでこれは何のパーティーですか?」叙勲受賞の記念パーティーだったのだが、こちらは勲章と言う英単語も知らなければ、その方がどういう経緯で受賞したのかも全く分からない状態。またまた説明に四苦八苦してしまう。そして夕食。ダイアナさんが「大好き!」と言うトンカツを食べに行く。ところが「どっちのトンカツが好みですか?」と尋ねたところでまた問題発生。「ロース」「ヒレ」の説明が通じない。頼みの和英辞書にも載っていない!困った自分が発した思わぬ言葉は・・・「Which do you like meat with fat?or meat without fat?」「without fat, please .」・・・お!通じちゃった、と一安心。彼女は添え物のキャベツまで全部きれいに食べてくれた。

帰宅後はそれぞれ入浴をすませ、ダイアナさんの家族や家の写真やニュージーランドの紹介ビデオを見て過ごす。息子達もだいぶ慣れてきて、自分が少し席を外した時でも部屋からは笑い声が聞こえてきた。

 

2日目

朝はいつもの我が家の休日どおりに「目覚めた時間が起床時間。」朝食は白ご飯、味噌汁、焼き魚。ダイアナさんも「昨夜はゆっくり眠れました。」と笑顔で完食。身支度をすませて隣の乳児院(私の職場。家庭の様々な事情で家族と暮らすことの出来ない乳幼児を預かる児童福祉施設。)へ。生まれて初めての国際交流。髪や目の色、国籍が違うことなんか子ども達には全然関係ない。すぐに慣れて、とても楽しく過ごすことができた。それから、まだ来日して間もないダイアナさんを連れて鹿屋・大隅の観光。まずは霧島ヶ丘公園へ。あいにくバラは咲いていなかったため、バラ祭りやお花見時期の桜のことを話しながらバラのソフトクリームをペロリ。遊具でしばらく遊んだ後、錦江町の神川大滝公園へ。大自然に囲まれてダイアナさんも嬉しそう。小さい滝の裏側を通り、大滝の水しぶきやマイナスイオンをたっぷり浴びて、しばし休息。息子達と一緒に川遊びも楽しんだ。前日の反省を踏まえてあえて「ソーメン流し」のことには言及せず(説明が大変そうですので・・・)。15:00には市内に戻ってちょっと遅い昼食にラーメンを食べる。(食べてばっかりですね。)これも完食。帰宅して玄関前で写真撮影。再会を誓ってお別れとなる。

在住外国人に「日本のごく普通の家庭生活を体験してもらおう。」と言うのが、本イベントの趣旨である。まさにダイアナさんの1泊2日は本当に普通過ぎるくらいのいつもの我が家の生活であった。

ホストファミリー 躯川 恒